『お菓子のチョイスのセンスでその人のすべてがわかる』
菓子盆選手権とは――オモコロ編集部で定期開催される超人気企画であり、ルールは『盆に菓子も盛るだけ』といたってシンプルな企画である。だが、このシンプルさゆえに人間性が顕著に出るのもまた事実、それがこの菓子盆選手権の一番面白いところといえよう。
先日、最新作である第15回リモート菓子盆選手権の記事が公開された。
そしてそれを読んだフォロワーが声をあげた。
「これ、オタクでもやりたい」
その発言に私含む『とにかく面白いことには乗っとけ精神』をもつフォロワーが乗っかり、この度ジャニオタによる菓子盆選手権を開催するはこびとなった。だがまあみんなオタク以外にも生活があり時間が上手く合わなかったので、今回は本戦開始を前に、私ともう一人によるタイマンエキシビジョンマッチが行われた。
本家に倣い、選手権と言えば審判が必要だ。
審判は『審判やってくれそう』という理由で宮近担の友人・青子さんに務めてもらった。私たちもマジだったが青子さんも予想以上にマジで、この審判のために本家の全15回にわたる菓子盆選手権を全部読んできてくれた。
ざわん「ツイキャスでやっていいレベルで自信ある」
飴さん「ざわんさんがその気なら私だって余裕ですよ」
青子さん「その自信マジで何?」
こんな三人で今回の菓子盆選手権の火蓋は切って落とされた。(これから読みやすい様に三人の発言は自担のメンカラでお送りします)
今回テーマはシンプルに『TravisJapanの自担に捧ぐ菓子盆』
自担、それは人類で一番愛おしい存在。そんな存在に捧ぐ菓子盆はジャニオタとしては避けては通れない道だろう。
ルールというのは特に設けず、評価の基準は写真、お菓子のラインナップ、プレゼンの3つ。菓子盆のサイズも住んでいる地域がバラバラなので同じものが売ってるとは限らないので今回は制限はしなかった。ただ菓子盆という概念と真剣にやることだけが共通認識だったと思う。
■エントリー№1:飴
中村担。先述の声をあげたフォロワー。今回のすべての発起人である飴さん。
現場用に買っていた緑のアイシャドウを下ろし、エスティ―ローダーのリップを付けて買い物に挑んだとのこと。
「最初どっちから行きます?」
「どっちでもいいですよ、マジで自信あるもん」
そんな彼女の菓子盆がこれだ。
「干し芋~!!!!!!!」
「そうです!まず全体的に手が汚れないことを意識しました。そしてうみちゃんが好きな食べ物はお寿司とステーキなのですがでもこれを菓子盆にいれることはできないんですよね。でもお寿司のグミがあったのでこれだと思いました!他に調べたらどうやら甘いものが好きなようなので、甘いものってレパートリーがそんなに多くないのでみんな大好きなたべっこ水族館、これはビスケットのサクサク感も兼ねてます。そしてしょっぱいものも欲しいかと思ってジャガビー。これはあえて味を二種類にしてますし、普通はじゃがりこなところを少し高いジャガビーにしてリッチな気分も味わえます。そこに手が汚れないのと色んな食感も楽しんでほしいのでこんにゃくゼリー。そしてこの飴なんですがどこか懐かしい感じがしませんか?」
「確かに…」
「それを狙ってます。そしてどんな味が好きでもいいように全種類並べました。それとクリスマス会でわざわざ持ってくるくらい好きなのであろう干し芋、これ下のキッチンペーパーは可愛いのにしたんですよ〜わかりますか?これが私の菓子盆です」
「ガチじゃん…」
「ガチだもん」
小袋の菓子をチョイスしたことにより色合いが鮮やかになったかわいらしい菓子盆。小分けの袋を選んでソファーにもっていってゲームしながら食べる中村海人くんの姿すら浮かんでくるようだ。
審判の青子さんによる評定
「これちゃんとやった方がいいんですよね?わかりました。まずこれは私の中のうみちゃんと飴さんの中のうみちゃんの解釈の問題なんですが、うみちゃんって知育菓子やるかな?あと袋開けるの面倒くさそうじゃない?なんか開けたあとのゴミ散らかしておきそうだから開けてあった方がいい気がしました」
「でも私ゴミ散らかす最低なとこ好きだから見たいんですよね」
「あっそういう…。それならいいんですけど。あとこの飴がきれいに並べられていたりするのはかなりポイント高いですよね。可愛いし。まずこれだけで想像以上にハイレベルでびっくりしてます。」
「マジでやってますからね」
■エントリー№2:ざわん
筆者。七五三掛担。かくいう私もピンクメイクにエスティ―ローダーのリップをして買い物に行った。トラ担のマジのバロメーターはエスティ―ローダーのリップなのかもしれない。ちなみに菓子盆が家になかったうえにダイソーにもなかったので1400円で購入した。
「飴さん、まあ相手にとって不足なしですよ」
「何その自信」
「私の菓子盆は飴さんとは真逆になったかもしれないです。対照的と言ってもいい」
そんなざわんの菓子盆はこれ。
「かわいい~!!!」
「そう、まさにそれを狙いました。しめちゃんの好きなイチゴとチョコをメインに、無印のいちごチョコがけにいちごつみ、コアラのマーチをそろえました。コアラのマーチは顔が見えることで可愛さをプラス。チョコ以外もいるかと思い、ドンクで朝早く行かないと買えないプチ甘食、アスパラガスのメープル味、そしてこの名探偵コナンメタリックカードガムはコナン好きなしめちゃんへの媚ですね。そして皆さん――この菓子盆見て何かお気づきじゃないですか?」
「あっしょっぱいものがない!」
「そうなんです!しめちゃんは好きな食べ物こそイチゴ、チョコと言ってますが『ポテトチップスで塩分とる』というくらいのジャンクフード好き。でも可愛いイメージがあるいしめちゃんがこの菓子盆と自撮りしたときにそういうものが置いてあるのはどうかと思って……」
「隠してあります」
「爆笑」
「えっ!?!?くやし~!!!!!くやし~!!!!!!!!!!」
「表面だけ見れば可愛いけどしめちゃんは反対側からはスナック菓子が食べれる仕様にしました。じゃがりこと、ポテチは色んな味があったんですけど一番ジャンキーなピザポテトですね。これが私の菓子盆です」
これ戦いをする前に姉に一生懸命説明した際「まず自担に捧ぐ菓子盆からわからない」と言われて怪訝な顔をされてしまったのだが、二人には大うけでよかった。
審判の青子さんによる評定。
「まあすごい、すごいですよ。ただなんか言うのであったらコナンのカードも隠していた方がよかったかもしれません。隠すという発想があったなら裏から見たときにコナンのカードとポテチが出てきた方が私は笑ってたと思いますし、まあしめちゃんの喜びも大きいのではないでしょうか」
「確かに……」
個人的に隙のないトリッキーな菓子盆を作れたと思ってたのだが、やはり全菓子盆選手権を履修しただけあってさすがの着眼点というか。青子さんは菓子盆の何なんだと疑問すら生じる。
こうして二人の菓子盆が出そろったところで、勝敗は審判である青子さんに決めてもらう。
ごみを散らかすことも望んで作った飴さんの菓子盆。
そして自撮りすることを考えた私の菓子盆。
かなり白熱した戦いの結果は――
「今回はざわんさんの勝ちです!!!!いやだってこれ本当すごいですもん」
「悔しい!!本当に悔しい!だってこれ自信あったし多分ざわんさん相手じゃなかったら勝てたもん!!」
というわけで今回のジャニオタ菓子盆選手権エキシビションマッチを制したのは私ざわんでした。
最初は楽しそうというだけでやってみたこの企画、思った以上に個性がでましたね。というのもこれ写真を引きで見たときにどっちがどっちの担当の菓子盆かってわかるじゃないですか?それがやってみてめちゃくちゃ面白かったです。ただ思ったより真剣に選ぶので駄菓子売り場で険しい顔でお菓子選ぶ成人女性はめちゃくちゃはたから見たら異様だったと思います。
さてかくいうこれはエキシビションマッチ。本戦はまた今後開催予定なのでどんな菓子盆が出てくるか楽しみですね。
まあ負ける気はしないですけど。
それではまた次回の菓子盆選手権でお会いしましょう。
「今回の菓子盆選手権のテーマソングはLockLockじゃん?派手に暴れようCrazy」
「菓子盆選手権のテーマソングって何?」