私のジャニオタとしての始まりのきっかけは渋谷すばるくんだった。
2007年くらいにやっていたカップ焼きそば「UFO」のCMを初めて見たとき、関ジャニ∞のメンバーなんて錦戸君しか知らなかった私に衝撃が走った。そのCMで今では懐かしきロングヘアーをひっつめにしてたすばるくん。その端正なお顔立ちと存在感は二次元オタクの私に「ロン毛でかっこいい三次元ってGACKT以外にいるの!?」と驚かせるのに十分だった。
ジャニーズなんてハマると思ってなかったけどその衝撃が忘れられなくて友達とジャニーズ誰が好き?という会話になるたびに「関ジャニだったら好きなのはすばるくん」そう答えていた。
それから7年後、たまたま耳にした関ジャニ∞の歌がやけに耳に残った。それはキングオブ男、オモイダマ、ER。全部落ちサビのすばるくんが素敵な歌。それらのすばるくんの歌がとても好きで、その曲がどうしても聞きたくてエイタ―の友達にCDを借りたいとお願いしたら、シングルだけじゃなくていろんなものを一緒に貸してくれて(俗に言う布教)、そして勧められるがままいろんなものを見て気付いたら安田くんが好きになってて、安田くんに夢中になっていて、友人より先に私がファンクラブに入って、CDDVDも買うようになって、気付いたら4年もたった。
こんなハマり方をしたせいか、私は関ジャニ∞の『声』はすばるくんの声だと考えていた。
曲を聴いたときにみんながこれは「関ジャニだ」ってわかるのはすばるくんの声を聴いたときだと思う。すばるくんのまっすぐな歌い方はどうしようもなく個性的で、好き嫌いもわかれる方で、だからこそ「関ジャニ∞を好きになる」ことは「渋谷すばるの歌が好き」と同義だと感じていた。すばるくんの歌が嫌いな人は関ジャニ∞の歌は聞けない。それくらい関ジャニ∞の歌においてすばるくんの比率は多いんだ。「全員歌うのにメインボーカルがいるの?」そう聞かれでも「関ジャニのメインボーカルはすばるくんなんですよ」って笑って言えるくらいに。
すばるくんの歌は関ジャニ∞のトレードマークで、シンボルで、『声』なんだと。
昨日、4月15日、関ジャニ∞は『声』を失うことが発表された。
たまたま出先でツイッターを開いたら「すばるくんが泣いてる」というツイートが見えて、一気に胸がざわついた。
数日前からの騒ぎとか会見やるのだなんだとか知っていたものの「フライデーとさいぞーウーマンは信用するな」とばあちゃんからの言葉より胸に刻んでいたから気にも留めていなくて、朝から出かけてたからメールも見てなかった。
とにかく確認しなくちゃとツイッタ―のトレンドを見たらそれだけで足元から崩れそうだった。
関ジャニ∞の赤色が、
バンドのメインボーカルが、
年下組の大好きな先輩が、
村上君、横山君の幼馴染が、
0番が、
そして何より『声』が、
いなくなってしまうなんて考えたこともなかったのに。
出先で泣いたり放心するのが嫌で、会見は家に帰ってからゆっくり見た。
まっすぐ自分の言葉で話してくれてるすばるくん、そして嫌だって気持ちも隠さずに話してくれるメンバーたち、全部が知っている関ジャニ∞なのに、でも知らない関ジャニ∞を見ているみたいだった。
嫌だ。
どんな前向きな事言われてもそれしか思い浮かばない。私の知っている関ジャニ∞は7人で一つの生き物で、そしてその声がすばるくんで。それがなくなってしまうのが嫌で嫌で仕方ない。噂だった段階で笑い飛ばせてた14日に帰りたい。
でも時間っていうのは嫌でも過ぎて行って、朝のワイドショーでまだやってるのを見て本当なんだと実感させられた。でも嫌だ。どうしても嫌だ。子供かえりしたのかっていうくらいわがままを言いたい。
私は安田くんの「海賊、ペットショップの店員、ダイバーのインストラクター、いろんな道ができるくらい多才だし、世界一幸せな家庭のお父さんにだってなれそうなのにアイドルという道を選んでくれたところ」が好きなのだが、すばるくんはその点はずっと安田君と正反対だと思ってきた。
「どんな境遇でも音楽をやっている人」
それがすばるくんに対する印象だ。小さなライブハウスでも、はたまた路上でも、すばるくんはアイドルを選ばなくても行き着く先は音楽であったんだと思う。味園ユニバースを見たときに漠然と思ったし、そして今回それがまざまざと証明されてしまった。
どんな道でも音楽を選んだ彼は、音楽に愛され、音楽を愛して、グループを去る。マンガみたいな関ジャニ∞の渋谷すばるの終焉。
すばるくん、あなたの歌は唯一無二のものです。だからこそグループのシンボルだと、誰もが信じて今も疑っていない。あなたが抜けることで村上君が歌割を心配したのも、あなたの声と歌があまりにも絶大なものだから。
だから、きっと、どんなところに行ったで大丈夫なのでしょう。
その声にどれだけ力があるのが、聞いてきた私たちが一番知ってる。
だからこそ、私は関ジャニ∞の6人に、1人ではすばるくんの存在感は超えられないかもしれないから、『6人』で作り出した、すばるくんのいなくなった新たな『声』を聞かせてほしい。
そして超えてほしい。
そしてそしてそれを見てすばるくんにも負けずに頑張ってほしい。
私は丸山くんが「メンバーってことに変わりはない」と言うならば6+1人の関ジャニ∞を応援したい。
何かここまで書いてて意味わかんないし受け入れらてるように見えるんですけどぜんっぜんそんなことない。辞めないでほしいし、なんなら今日にでも「やっぱ俺ここにおることにしました!」「お騒がせしました!!」ってへらへらしながら出てきてくれないかなって思ってる。でもそんなことふざけて言う人たちじゃないのも重々承知なんです。
だからオタクのわがままめちゃくちゃいうなら女子ドルみたいに卒コンやってほしい。単独でぽんって。行けなくてもいいから、すばるくんの声が好きな人たちが「愛してる」「がんばって」って願える場所を。
せっかく1年あるんだから、悲しいだけで終わらせないでほしいな!!!卒業シングルだってほしい。いいよ。前言撤回得意でしょ?リサイタル2年であきらめたことに比べたらシングル1枚出しちゃったくらい嘘じゃないよ。最初に言ったことに戻るけどだって「関ジャニ∞が好きな人」は「渋谷すばるの歌が好きな人」なんだから。
すばるくんが出会わせてくれた関ジャニ∞。
すばるくんが引っ張ってくれた関ジャニ∞。
私はすばるくんのいない関ジャニ∞を知らないからすっごい怖いし、これからも辞めんなよとか言うだろうし、たぶんすばるくんにむかつきだしたりもするだろう。
でも本当に、本当に大好きなんです。
ツアーを6人で回ることにより新体制で胸を張れるようにしたかったみなさん。ずっとずーっとついていきます。
でもしばらく絶対的な『声』にすがる日々を許してくださいね。新しい『声』も楽しみだけど、やっぱりこの声が好きすぎるから。