洋画嫌いがハリウッド俳優と写真撮るまでの話

私は洋画が得意ではない。

理由としてはいくつかある。

・そもそも映画が得意ではない。集中力が散漫しやすいのでドラマの1時間単位が見やすい。

・あのドーンババババドンドンドンズギャーンドドドドドドドン!!!!!続く!!!!!!!みたいな感じが好きではない。1つの映画は1つの映画で完結させてもらいたい。

・急に付き合ってもない男女が命がけの最終決戦の前にキスするのが共感できなさ過ぎて無理。

・車とかビルとか巻き込まれで壊れされるのを見て保険きくのかとか考えちゃって集中できない。

と簡単にあげるとこんな感じ。

ハリー・ポッターはかろうじて見きれたが、ロード・オブ・ザ・リングパイレーツ・オブ・カリビアンも途中で挫折した。そもそも映画がそんな得意ではないので去年見たのも両の手で足りる。なんならその中で洋画は『ファンタスティックビースト~黒き魔法使いの誕生~』だけ。

 

だから去年の今頃、いや今年の2月くらいまでは考えもしなかった。

2019年は11月時点で50本近く映画を鑑賞し、そのうち30本は洋画で、そしてそして推しハリウッド俳優ができて30000円近く払って写真撮影におよぶことになるとは。

 

そう、今回はしがないジャニオタのドキュメンタリーブログである。 

 

ことの発端は仲がいいフォロワーさんがMARVEL作品から洋画にハマったことだった。というか仲のいい数人が皆ドハマりしていたのだが、私は先述の理由から洋画=無理というう方程式があるのでどんなに勧められても近づこうとは思わなかった。

そんな中、私は趣味で絵を描いたりしてるのだけど、フォロワーさんが不意に「ざわんさんの絵でロキを見たい!」と言った。これは絵を描いてる人ならみんなそうなのだと思うのだけど、「あなたの絵で○○が見たい」というのはキラーワードの一つだ。これは私の絵柄が好きで、私の絵のことを考えてる人でないと出ないワードだと私は思っている。だからそんなん言われたらすぐに「描きたい!」となった単純オタクは、その上「知らんキャラ描いて解釈違っていたらいやだな」というのが念頭にある頭カチカチおばさんなのもあり、とりあえずロキというキャラが出てくるマイティ・ソーという映画を観てみることにした。

 

そしてマイティ・ソーの1を観てその世界観に魅了されすぐ様どハマり――というわけではなかった。いや家は壊れる車は壊れる最終決戦の前にキスをする絶対に次に続く展開と私の苦手な要素がぎゅうぎゅうだった。だがそこで顔がいい男に敏感のオタクは主演のクリス・ヘムズワースと弟役のトム・ヒドルストンの顔がすこぶるいいことは理解した。

 

1だけじゃわからんと思って2も観た。驚くことに1と続いてなかった。明らかに1と2の間に何かが起きている。1で死んだやつが2で生きてる衝撃の展開。フォロワーに聞いたらアベンジャーズというのが大事だというのを知った。相変わらず街と車は壊され付き合ってない男女がキスをしていて、次に続く気が満々だった。でも続くものだと思って観ていると続く!!って終わるのも悪くないなと思えるようになった。

 

1と2だけじゃわからんと思って3も観た。

マイティ・ソーバトルロイヤル』

これが決め手だった。

あまりにも面白くてびっくりした。あまりにも面白いのに街も家も車も壊れなかったし男女が最終決戦の前でキスしたりはしなかった。ソーがとにかくかっこよくてムキムキで、ロキが面白くて可愛くて、ヴァルキリーもハルクもヴィランのヘラもみんなみんなよかった。圧倒的な爽快感とコメディ性がそこにあった。あまりにもよすぎて6回レンタルした挙句にブルーレイを買った。

ここから1と2の間に何があったのか?ハルクって何?との疑問が生まれてそれを解消するためにアベンジャーズを観てアベンジャーズで気になったのを観て…と繰り返していたらMCU(MARVELの映画の総称)22作品をすべて見終わっていた。すべて見終わってから最初あんまピンと来てなかったソーの1と2を見たらよさがわかってきてさらに何週かした。そんな感じから気づいたらグッズも買いあさって完全にどハマりといえる状況になっていた。今年の4月に公開された『アベンジャーズエンドゲーム』は公開初日に見に行ってちゃっかり一緒に見てハマったおかんに泣きすぎて引かれた。トニー・スタークは今世紀ベストヒーローだよ…。

 

そこでやっぱりオタクだから推しができた。あまりにも魅力的なキャラが多すぎてスタークさんも好きだしバッキーも好きだしロケットも好きだしお願いだワンダ幸せになってくれだし…とはなるのだが、やっぱり思い入れもあって顔も好きでムキムキかっこいいやばいじゃんというきもちから推しはソーだった。気づけば部屋はソーのグッズがめちゃくちゃ増えた。そして同時にソー役のクリス・ヘムズワース(通称:クリヘム)も好きなっちゃって、結果この半年以上インスタグラムを見ては私もワラビーになりたいな♡とほざいて過ごしていた。

 

もともとハロプロとジャニーズの二足の草鞋女ではあったのが、さらにそこにマーベルも増えて、もう足が足りねえから手にも履いちゃおうかな状態。まったくお金は貯まらないけど心の豊かさは増した。これからも推しにお金を落として楽しい日々を過ごしていくぜ!と2019年は締めくくる予定だったのだが、それどころでなくなったのは10月のこと。

 

クリス・ヘムズワース 来日

 

え?

え?

え?

 

こんなことある?

 

もともと東京コミコンという3日間開催されるアメコミ洋画系のイベントがあること、そこに海外ゲストも来ることは知っていた。それが追加チケットでお写真orサインがもらえることも。最初はバッキ―役のセバスチャン・スタンが来ると聞いていたのでチケットをとると意気揚々としていたのだがキャンセルになり、グッズだけ買いに行こう~とヘラヘラしていた矢先、フォロワーの推しが来て散財するとこみたいな!とかほざいてたらまさかまさかの追加ゲストとして発表されたのはクリヘムだった。

海外に行かないといや海外に行っても会えるかわからんハリウッド俳優というスペシャ天界人な推しに東京(という名の千葉)で会える。しかもハマった年に。

こんなことある????????????????????????

とにかく人生で一番素早く28000円を払うことを決め、何とかフォロワーさんがチケットをとってくれ、よくわからないけどチケット戦争が終わったら私は2回の撮影権を手にしていた。

 

そしてこの土日震えながら何度も「やだ!!逃げたい!!!死ぬ!!!」とほざきながら今年好きになりたての推しに会ってきたのだ。前置きめっちゃ長かったね。ごめんね。

 

撮影はブースに10人くらい入ってどんどんベルトコンベアみたいに推しの隣に配置されて撮影される。で、ブースに入ったらつい立てがある……ねえよつい立てねえよ!!!!!!入ったら丸見えだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!書いとけバカ!!!!!!!!!ブースに入った瞬間現れる雷神?天上人?ハリウッド俳優?いやクリス・ヘムズワース……顔小さい思ったより足細い圧倒的に背が高い睫毛が固まりではえちょる…絶対人類で一番かっこいい……。

入ってから自分の撮影されるまでの間は推しをひたすら眺められていた。でもどんなに見ても実物感がない。CGちゃうんか?

自分のターンが来たら最初にクリヘムに「How are you?(いい声)」と挨拶されるが何も答えられなず、すぐに隣に並んで手を体に添え、(え?この暖かくて柔らかいけど凸凹してるのが腹筋……!?)って驚いてる間に撮影は終わった。マジで秒。まじで秒だけど最後にまたいい声の「Thankyou!」が聞こえてそれだけでアイムハッピーだった。すごい。推しすごい。出来上がった写真は現実だったと証明してくれているのにやっぱり夢のようだった。だってジャニーズはいくら払っても腹筋触れないし。

 

他にもジュード・ロウを見ながら暇をつぶしたり、ルパート・グリントが目の前にいたり、中学時代の先輩に会ったり(?)すごいイベントだった。東京コミコン。すごく楽しかった。

 

まさか洋画嫌いがこんなイベントで楽しめる日がくるなんて思いもしてなかったけど、好きになってよかったなあとしみじみ感じるくらい本当に本当に楽しかった。イベントだけじゃなくて苦手だった洋画も含めて。この10か月くらいで洋画だから見ないという考え方はすっかり消えた。今は一番楽しみなのはRDJのドリトルだ。

 

この年になっても好きが増えるって素敵だなあ。金は溜まらんけどいいや。今アマプラで100円でボヘミアン・ラプソディが見れるからみんな見てね。これで終わります。Thank you!

 

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