勝田里奈さんの話がしたい

私は元来シャカリキなアイドルが好きだ。

立ち位置が端でも誰よりも頑張って歌って踊るアイドルが好きだ。

これは最初に推したアイドル風男塾青明寺浦正くんから始まっていて、そこから現自担私のオム・ファタール関ジャニ∞安田章大くん、そして現推しのアンジュルム川村文乃ちゃんまで共通点としては「全力でアイドルを楽しんでいる人」であると思っている。

 

最初、勝田里奈ちゃんはそんな私の好きになる傾向とは全く逆の女の子だなと思った。

 

アンジュルムを好きになりたての頃、ツイッタ―で各メンバーの紹介を見てると勝田里奈ちゃん(以下りなぷ~)はよく「省エネ」「塩対応」と書かれていた。その言葉に別に嫌悪感はなかった。ジャニーズだってやる気のないダンスする人は正直いるし、なんなら自グループにもいるし。でも私は推すことはしないな、と断片的に思った。だから人数が多いのもあり、動画で重点的に見ることもしなかったし、検索をすることもなかった。

 

そこからりなぷ~に対するイメージが変わったのは最初にリリイベに行ったときのこと。リリイベってなんだろうと調べたとき、「勝田ほんと塩。握手してくれなかった」的なレポを見つけた。背筋がぞわっとした。気になるアイドルに会ってもし握手してくれなかったら否定されたように感じるのではないか。そこで私の中でりなぷ~がめちゃくちゃ怖い存在へと変わった。アイドルに拒絶されたら絶対生きていけないもの。

あやちょ、かななん、タケちゃんと順番に周った握手。正直一人2秒程度だからものすごく早くてあわあわしていたらすぐにりなぷ~の順番が来た。

(ふり払われたらどうしよう)そんなことが頭によぎった。

 

だが、りなぷ~は私の手を握ってくれた。

「ありがとう~」

そうしっかり目を合わせて言ってくれた。

その目を見た瞬間衝撃が走る。

 

 

あまりに顔がかわいかった。

 

 

手を握ってくれたことも嬉しかったが、何よりも私の想定の2000000倍くらい可愛いお顔。目はくりくりしてて大きいし、色白でお肌がふわふわで綺麗で…華奢な体躯もあわさってとにかくかわいかった。リリイベ終わった後りなぷ~の画像も見たが私の視界に映ったお顔の方がかわいくて首を傾げる始末。同時に「勝田里奈さんの顔は生で見るのが一番かわいく、彼女の可愛さを感じるには現場に行くしかないのだな」と学んだ。興味がなかった勝田里奈さんに、その時に初めて興味が芽生えた。

またイメージが変わったのが次のリリイベに行った時だ。アンジュルムはリリイベの自己紹介で毎回誰かがテーマを決めてそれを言いながら自己紹介をする。「動物になりきって」だったら「川村文乃ですガオー!」と言った感じだ。その時は場所が東京ドームシティラクーアガーデンステージだったこともあり、テーマが「某テーマパークのスタッフさんになりきって」になった。つまりディズニーのキャストさんのようなはきはきとして声を作りながらの挨拶。お題が出たとき前日のリリイベでは歌いながら自己紹介だったのをりなぷ~はやらなかったとのレポを読んでいたからこれもやらないかなとふんでいた。彼女はそういう子だと。みんながかわいく自己紹介していたらりなぷ~のターンがきた。

 

「みなさぁ~~~~ん!!!!」

 

明らかに作った声でテンション高く呼びかけるりなぷ~。

まさかやると思ってなかったのは私だけでなかったようで集まったオタクたちが一斉にどよめいた。するとどうだろう。りなぷ~は「あっやっぱ今のなし。勝田です」とあっさり挨拶をして終わらせてしまった。その時今まで私の中で作られていた勝田里奈像が少し違うのかな?と思いはじめた。当たり前だが触れておくとそのあとの握手でも相変わらず初回と同じように抜群に顔がかわいかった。

そのあと家に帰ってからアンジュルムの動画を見直してみた。りなぷ~を中心にだ。手が止まったのは「七転び八起き」のライブ映像。これはダンスメンと歌メンに分かれていて、ダンスメンの3人はマイクも持たず踊っていた。そのダンスを任せられた三人はりかこ、むろたん、そしてりなぷ~。その一曲の中で歌うパートは一切ないのに三人は「ま、私がセンターですけど」と言わんばかりの顔で踊っていた。全然バックダンサーにはならず、だ。3人はこの曲の中で歌とは別にダンスを用いて表現者として確立している。それがダンスが得意なりかこちゃん、(変な)ダンスで世界に羽ばたこうとしているむろたんはまあわかる。その二人と一緒に踊ってるりなぷ~も一緒だった。二人のようなキレキレのダンスではないが柔らかい女性らしいダンス。全然省エネなんかじゃなかった。かっこよかった。

 

リリイベと、このダンスを見てりなぷ~の印象がかなり変わった。「省エネ」ではなく単に「努力や頑張りを見せられない子」なのではないかと。

彼女の歌やダンス、そしてビジュアルの自己プロデュース、大学とアイドルの両立などは並大抵でできることではないと思う。でも勝田里奈さんは全部「さらっと上手にこなしている」ように見える。というか見せているのだと感じた。「努力してます」「頑張ってます」そういうアピールをするのが得意ではないのではないだろうか。本当は彼女だって他のアイドルと同じように努力しているのに。

そう思うと最初は興味がなかったくらいなのに、りなぷ~に対する気持ちがどんどん不思議なものになってきた。私が好きなのはかわむーで、シャカリキなアイドルで、だからシャカリキを隠すアイドルの子に対してどういう気持ちでいればいいのかがよくわからないのだ。私の中で推しとはまた違う位置に勝田里奈さんはいる。

 

この気持ちを確認したいのが1割、可愛い顔面を拝みたいのが9割のきもちで、私は個別握手会で毎回1枚だけ勝田里奈さんのブースに行くようにしている。推しみたいにしゃべりたい!という気持ちはほとんどない。可愛い顔が見たい、ただそれだけ。心配していた「塩対応」だがリリイベも個別も何度も行っているが一度も塩対応などされたことはない。いつだって手を両手で柔らかく握ってくれて、第一声は「ありがとう」と言ってくれる。やっぱり可愛いし大好きだ。

 

あと何回行ったらこの気持ちに名前がつくのだろうか。

 

 

 

 

という話を実はこのブログでハロー!の話題をするようになってからずっとしたかった。それほどまでにりなぷ~は私の中で特別枠な存在で、半年くらい何度も同じような文章を書いては消し、「まあまた今度」と思ってきた。

だが朝起きたらりなぷ~があと3か月で卒業することになってて、何か私がりなぷ~がどれだけ好きか、どれだけ今寂しいかを上手くしゃべれなくて、とりあえずずっと書きたかったことを思うがままに書いてみた。

あやちょ卒業の武道館で交差点で泣いたのに自分の挨拶で泣かなかったりなぷ~、やっぱかっこいいしこの子は「見せない」子なんだなと感じた。

 

あと3か月。奇しくも3か月後の終わりは去年経験している。

9月25日その日まで、アンジュルム勝田里奈さんを応援したい。

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