清野桃々姫に未来を見た

 

 

zawawa755.hatenablog.com

 

私が鞘師に会えた3月30日のひなフェス昼公演。

そこで(推しのアンジュルム川村文乃ちゃんは特別枠として)私にはもう一人胸を打たれた少女がいた。

 

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清野桃々姫ちゃんである。

 

雨ノ森 川海、そしてBEYOOOOONDSのメンバーである彼女。最初にその両方で出てきたとき、私はみんな可愛いなあと思いつつも雨ノ森 川海のときは高瀬くるみちゃん、BEYOOOOONDSのときは西田汐里ちゃんを目で追っていた。桃々姫ちゃんのことは『すごい名前(なんてったってももひめ)』『歌もダンスもできる』『その上演技もできる』『エンターテイナーアイドル』『ハロプロ最年少の14歳』という基本的な情報を知っていた。そのあまりのハイスペックぶりに気になってはいたが、私の目はいかんせん2つしかないので追うことはできなかったのだ。

 

そんな彼女に目を奪われたのはシャッフルコーナーでのソロだった。

ひなフェスは毎公演抽選で選ばれたメンバーがソロとシャッフルユニットを披露する。その日のソロが桃々姫ちゃんだった。


Hello! Project ひなフェス 2019 ~1回限りの!ソロ&シャッフルユニット抽選会!~

Wなり、道重さんなり、新垣さんなり、鞘師なり、とにかくOG目当てのファンが多いこの公演、その絶対的なプレッシャーがかかる上にソロ、しかも彼女はまだ14歳。何を歌うのだろうよりも、こんな緊張する公演のソロ大丈夫かな、と思った。

だけどこの気持ちは聞こえてきたイントロで変わった。

 

彼女が選んだ楽曲はモーニング娘。の『Moonlight night〜月夜の晩だよ〜』

 

この楽曲はプラチナ期のものだ。プラチナ期ではピンクいフリフリ衣装にうさみみをつけて歌って踊っていたこの曲は、鞘師が加入後初ツアーで当時の一番先輩の5期メンバーである高橋愛さん、新垣里沙さんと共に踊ったことでイメージをがらりと変え、鞘師の代名詞ともいえる曲の一つとなっていると思う。卒業動画の冒頭でも踊っている映像が使われているし、鞘師最後のソロライブではセットリストに入っていて、加入当時は3人でわけて歌って踊っていたのを一人でやりきって彼女自身の成長を見せてくれた。


モーニング娘。'15 鞘師里保卒業記念ムービー「君がいてくれて、よかった。」 Special ver.

 

 

 

そんなイントロでみんな『鞘師里保』の4文字が浮かぶ曲を清野桃々姫はチョイスしたのだ。

 

あまりにかっこよすぎないか。

まずこの曲を普通にやるだけでもみんな『鞘師』と比べてしまう。パフォーマンスは個々のものだから比べる必要なんてない、それでもこの曲はどうしても鞘師のイメージが強すぎるから比較されてしまうのだ。その上今日は本人がいて、さらに観客は本人のオタクが多い。でも元々前述したようにただでさえプレッシャーがかかる公演の中で、彼女はあえてこの曲を選んで、挑むことにしたのだ。

かっこいい。自分よりも10以上下の女の子にイントロで思わされた。

しかしこの挑戦はいくら緊張する公演とはいえ、自分で選んどいて声が出ないとかダンスがイマイチとかになったらお話にならない。

でも彼女はやってのけた。しっかりしたハリのある歌声、しなやかだが大きなダンス、大人っぽい表情。パフォーマンスは比べるものではないとさっきも言ったので鞘師と比べてどうとは言わないが、それらを見た私の脳裏には『清野桃々姫』の文字がしっかりと刻まれた。私だけでなく、幕張メッセの中の多くの人を魅了していた。

 

桃々姫ちゃんはすごいな、と同時にこんな子があと10年はいるのだからハロプロは安泰だなとも思えた。鞘師を含めOGが、ハロプロの生み出しハロプロを支えた傑作たちなら、清野桃々姫は未来だ。彼女がこれからのハロプロを背負っていく、あの一曲のステージだけで本気でそう思えた。スキルに度胸まである。清野桃々姫はプロのアイドルだ。

 

本当であればこの感動を桃々姫ちゃん本人に伝えたかった。

だが彼女の所属するBEYOOOOONDS、雨ノ森 川海はまだCDが出ていない。そのためリリイベや握手会はなく、握手するならハロプロオールスターズの全員握手しかないが、それも握手券はもう終了している。新セクションにいくよと言われて1年待たされ、ようやくメンバーも固まったのになぜ、という気持ちがたえないが事務所様様の判断なのだから仕方がない。

 

いつか直接言えるその日のためにここにこの感動を書き残す。