スキャナーって映画が想像以上にシャブなのだ

<a href=" http://www.scanner-movie.jp/">映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』公式サイト 大ヒット上映中!</a>

私は邦画が好きだ。邦画ドラマも好きだ。海外というものの壮大なスケールがどうしても自分の性に合わなくて、自分で見るときは邦画しか見ない。周りに洋画しか見ないという人は結構多いがこうして邦画しか見ないのは私くらいなものだ。しかしなんでも見るわけではない。そんな私が何を基準に見るかと言われたら脚本家・出演者・ストーリーこの3つだ。

そして2016年4月29日公開された『スキャナー記憶のカケラを読む男』はリーガル・ハイ、ALLWAYS三丁目の夕日で有名な古沢良太氏脚本、私が一番好きなジャンルであるミステリー、自担安田章大くん出演ということで条件が完璧にそろっていた。公開から2週間で2回見に行った。レンタルビデオ店でバイトした経験が故に映画はレンタルで見る習慣が染みついて、さらに一人映画なんてしたこともなかった私が2回とも一人で見に行った。これはちょっとした快挙だ。

じゃあなぜここまでしてしまうのかと言われれば、ここでタイトルに繋がるがこの映画予想以上に激シャブだったのだ。

くわしいストーリーは最初にわざとらしくのせた公式サイトを見てほしい。簡単に説明するとピアノコンクールを控えた女子高生秋山亜美(杉咲花)の講師をしていた沢村文乃(木村文乃)が失踪した。亜美は警察に相手にされないこの事件を、人嫌いだがモノや人の記憶が宿る記憶をスキャンして読み取ることができる男仙石和彦(野村萬斎)とその元相方丸山竜司(宮迫博之)のふたりに依頼する。といった内容だ。

正直言っていい、これだけ読むとワクワクはするがドキドキはしない。というか見た人にはわかると思うのだが開始して最初のスキャナーの文字が出るあたりまではTOEIHERONEXT*1を思い出す陳腐さ。なんか本当に面白いのか疑うというかまったく期待ができないOPからこの映画は始まる。だが、この映画はキャスト陣が出てからが本番だ。話や演出に特に派手さはないのだが、キャストの怪演とストーリーで何度も何度も見たくなる。一人ひとりが本気で役に打ち込んでいるのだ。特に女子大生役の杉咲花さん、主役の野村萬斎さん、そして我らが安田章大くんの演技はすさまじい。杉咲花さんには本気でビビったし、野村萬斎さんには本気でかわいかったし、安田君は本気で怖かった。

キャストの話になれば「結局のところ安田くんに興味がまったくなくても楽しめるか?」ということになると思う。ジャニ―ズが出る映画にはその問いは常に付きまとう。以前の安田くんの主演映画『ばしゃ馬さんとビックマウス』に関してはその問いはNOだ。あれは監督が安田くんを見てその役にぴったりだと思い、そんな安田くんのために作られてる映画だから。『エイトレンジャー』に関しても関ジャニ∞が好きでないと楽しめないと私は思う。

しかし今回のスキャナーは「YES」で答えられる。ちゃんと丁寧に作りこまれたストーリーがたぶんミステリー好きなら好きだろう。そしてあくまでもジャニーズではなく脇役の俳優の安田君で、そしてその安田くんが今までに勝る怪演をしていてもそれを食っていくほかキャストがいるのだから。

私はこの映画を見たあといろんなサイトの映画レビューを見た。安田くんのことを全く知らない人たちが「若手俳優さんかと思ったらジャニーズでびっくりした」と褒めていて、なんだか自分の子供が褒められているようでとってもうれしかった。

とにかくすげえんだ。

とにかく面白いんだ。

ネタバレもなく前情報も入れてほしくないからこんなざっくりした記事しか書けないのがいじらしい。

 

少しでも興味のある方は見てください。

『スキャナー~記憶のカケラを読む男』10月19日発売&レンタル開始だよ!!!!!!!!!!!!

(本気のステマ200%)

*1:特撮俳優とその製作陣で送る年齢層高めをターゲットにした映画シリーズ